これって直せる?棒針編みで編み間違えたときはこう考えよう
棒針編みの編み間違え、はじめたばかりだと直せるかどうかの判断がつきづらいもの。意外とそこだけ直せる場合も多いので考え方のヒントを教えます!
直せる場合(そこだけ解いて直してOK)
目数が増減していない(±1目くらいならOK)
表編みを裏編みに、裏編みを表編みに直すだけのときや、縄編みの交差の上下を間違えたときは間違えた部分だけを解いて直すことができます。
また、掛け目を1目だけ忘れてしまった、逆にしなくていい箇所で1目だけ掛け目をしてしまったというくらいならなんとかなります。
編み込み模様で地糸と配色糸の目数が同じ
一箇所だけ地糸と配色糸の目が入れ替わってしまったというときなどはそこだけ解いて直すことができます。
直せない場合(編み直したほうが早いor綺麗)
目数が増減する
ポップル編みを編み忘れた、一段で大幅に目数を増やす予定が増やしそびれたなどの場合は無理に直そうとすると糸が足りず編地がその部分だけ引きつれてしまい、仕上がりが汚くなります。
また、編まなくていいところでポップル編みをしてしまった、減目を数カ所し忘れたなどの場合は反対に糸が余ってしまいその段だけ目が大きくなってしまいこれもまた仕上がりが美しくなくなります。
こういう場合はおとなしく間違えた段まで解いて編み直したほうがよいです。
編み込み模様で地糸と配色糸の目数が変わる
地糸と配色糸の目数が変わる場合、解かずに編み直すとどちらかの糸が引きつれ、もう片方がたるんでしまいます。仕上がりが美しくなくなりますので、できるだけ解いて直すことをおすすめします。
編み込み模様で一段の半分以上を編み直す必要がある
地糸と配色糸の目数が変わらない場合でも、間違えて編み直さなければいけない箇所の分量が多い場合は一度解いて編み直したほうが早い場合が多いです。無理に慣れないことをするよりも思い切って解いてしまうほうが近道になることもあるので、部分直しに囚われずにどうすれば早く直せるかを考えましょう。
棒針編みの部分直しの方法はこちら
蛍光灯ニットでは棒針編みの部分直しの方法についてもまとめています。こちらも参考にしてください。
終わりに
いかがでしたか?棒針編みはかぎ針編みよりも解くのが難しい技法ですが、かぎ針編みと違って間違えて部分のみを直すことができます。棒針編みが苦手だという方から「直すのが難しいから」という理由もよく聞きますが私は逆だと思っています。部分直しができるようになれば棒針編みへの苦手意識も少し減るのかな?と思うので、”棒針編みは間違えても全部解かなくていい場合もある!”ということを頭の片隅に置いていただけると嬉しいです。
「どう直せばいいのかわからない」がわからないので、よければ逆に何がわからないのかを教えていただけると今後の参考になります。Twitterやメールなどでご連絡ください。