編み物好きさんにインタビューして、編み物をどう楽しんでいるのかを伺う企画「そこに糸があるから」。今回はなぎねこさんにお話をお伺いしました!
手芸をする母と祖母の背中を見て育った
専業主婦の合間に編みものを趣味として楽しまれているなぎねこさん。以前はプログラマーとしてお仕事をされていたそう。
-人生で初めて編みものに触れたのはいつですか?
5~6歳くらいの頃、手で編む鎖編みから始めて、かぎ針で編む簡単なお花を母に教えてもらい編んでました。
棒針は小学校の中学年頃にはじめて、初心者向けの本を見ながらミトンを編みました。5年生の頃無謀にもカーディガンなど編みましたが、ゲージをとらなかったのでかなり大き目になった覚えがあります。
-編もうと思ったきっかけはあったんですか?
母と祖母が手芸が好きで、幼い頃から編み物をしている姿を見ていたり私も編んでもらったものを着たりで、自分でもやってみたいと思ったのがきっかけです。
ベストやセーターなど色々なものを編んでもらいました。
特に母が編んでくれた白い毛糸で編まれたワンピースはお気に入りでした。
毛糸も布も身近な存在だったのが大きいと思います。
-普段どのくらいの頻度で編みものをされていますか?
ハンクラ全般に自分の中でそれぞれ時期があり、始めると落ち着くまでそればかりやるので……。編み物をやる気になってる期間中は暇があるとひたすら編んでますが、やらない時期はまったくという感じになります。
太めの毛糸で帽子等の小物を編むのは冬で、それ以外のコットンや麻糸は季節関係なしなど季節でも変わります。
休職した焦燥感を編みもので解消していた
-編みものをしなかった期間はありますか?
社会人になってからはしばらくは編み物というか、ものづくり全部から離れていました。
忙しかったのもありますが、設計の仕事だったので「作りたい欲求」が仕事で満たされていたのもあると思います。
-そこから編みものを再開しようと思ったきっかけはなにでしたか?
編み物を再開したのは、体を壊して休職していたときです。
もう10数年前になりますね。
一人暮らしで道具も無く、とりあえず百均でかぎ針と毛糸だけ買ってきたら、編み方は手が覚えていてスルスル編めました。
無心に編むことで、仕事に行けない焦り等をどうにか落ち着かせていたような気がします。
その時にはじめて「あみぐるみ」を編みました。
最初は球体からはじめて自分の思うような形を作っていくのが楽しくて、かなり色々編んだと思います。
-編みものの技法で一番好きなのはどの技法ですか?
クロッシェが一番好きだと思います。
あみぐるみや麻糸バッグ、稀にレース編みのドイリーなどです。
棒針編みは、帽子やマフラーなどの小物を頼まれた時がメインです。
暖かさや身に着ける時の柔らかさは棒針編みの方が向いているのかなと……。
他にはタティングレースも好きです。
-今まで編んだ中で一番の自信作!っていうのはありますか?
自信作と言われると微妙ですが、友人の結婚式に使った、リングピローとウェルカムドールでしょうか?
自分の中のテーマが「既製品のレースは使わない!」ってもので、リングピローの幅広レースは全部タティングレースで編み、ウェルカムドールは本体はあみぐるみで、ドレス等は布に手編みのレースを併用して作りました。
なぎねこさんおすすめの糸と針
-おすすめの糸はありますか?
ごしょう産業さんのレース糸をあみぐるみにはよく使います。
タティングにはあんまり向かない感じですが、あみぐるみならお手頃価格で色数揃うのと柔らかい糸が多いので編みやすいです 。
-おすすめの針はありますか?
チューリップさんのエティモでもクロバーさんのアミュレでも、グリップがあるのが好きです。
レース針は特に、グリップが無いもので長時間編むと手が痛くなるので。
頭に浮かべた通りの形になるときが楽しい
-今編みものをしていて一番楽しい瞬間はどんなときですか?
基本的に編み図は使わないので、編みながら頭に浮かべた通りの形になった時が楽しくて編んでます。次点で完成したときの達成感でしょうか。
でも完成してしまうと興味を失うタイプらしくて、手元に作品が残っていないんです。溜まっても困るから引き取り手がいるだけいいのかなって笑
一時期はドール服などをヤフオクで売ったりもしていました。
でも、2年ほど前に愛猫を亡くしてペットロスでしばらくなにも手につかなくなってしまい、それが最近ようやく落ち着いてきたので、また作りたい意欲が湧いている途中、といった状態です。
-最後に、あなたは何故編むのですか?
これ、結構難しい質問ですよね……。
えーと、えーと、「(作りたい)衝動があふれるから!」
あ、そうだ!!「そこに糸があるから」!です!
-ありがとうございました!!
なぎねこさんプロフィール
夫と小学2年生の息子と3人暮らしの専業主婦。以前は10年以上プログラマーとして仕事をしていた。
Twitter @nagi_note
Instagram nagineko_0615
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